ヒーリング(癒し)とは

私たちは常に、寝ているときも起きているときも、24時間四六時中、いろいろ感情を感じています。

誰かと話をしているときも、感じている感情は一つではなく、「楽しいなぁ」と感じることもあれば、
その話の内容や相手の態度によって、怒りや不安や氣まずさや自己嫌悪など、
同時にいくつもの感情を感じていたりもします。

自分の感情を誰かに話すとスッキリしますよね?

感情は自分で感じてあげたり、痛みを癒してあげたりして解放されると、消えていく性質を持っています。

ところが、そのまま自分のなかに押し込めてしまったり、大きな痛みを伴ったりした感情は、
なかなか消えずにその人のなかに残ってしまいます。

そうすると、「時が問題を解決する」ではありませんが、時間とともに忘れ去られていくため、
問題はもう解決してしまったかのように思えます。

しかし実際は、その感情は消えてしまったわけではありません。

こころの奥底、無意識の部分には、しっかりと存在し続けています。

今までため込んできた感情を全部一度に感じてしまったら、痛すぎて大変なことになってしまします。
ですから、こころは自分自身を守るために、痛い感情は感じないようにまひさせることもあります。

その原因になった出来事を思い出さないように、表面の顕在意識では忘れてしまうよう装います。

私たちが普段意識できる部分を顕在意識とよび、自分で意識しづらい部分を潜在意識とよびます。
無意識という場合は、自分ではまったく意識できない部分を指しています。

無意識におさえこまれた痛みの感情は、さまざまなきっかけで表面に飛び出してきますから、
その痛みの反応から条件反射を繰り返して、同じ痛みや同じパターン、同じ問題を繰り返して、
前に進めなくなっていることが多いです。

その普段は無意識に抑え込まれている感情や痛みを、さまざまな手法で癒していくことがヒーリングです。

感情の解放が起こると癒されていきます。

カウンセリングやヒーリングに訪れるお客さまは、さまざまな問題や悩みを抱えていらっしゃいます。

だいたいその最初の相談内容と、本当の問題は、まったく別のところにあることの方が多いのです。

例えば「仕事がうまくいかない」という相談で来た方のセラピーをしていったら、
その原因は「昔の彼女にフラれて、その痛みから自信を失ってしまったから」
ということが判明したケースがありました。

「人前でうまく話せない」という相談で来た方の原因が、小さいころの母親との関係に問題があったり、
恋愛の悩みで訪れた方は、その原因が何年か前の交通事故の痛みから起こっていた、
ということもありました。

本当の痛いところは、無意識を探らないとなかなか直視できないものなのです。

無意識におさえこまれた感情や痛み、自分自身でも意識できる痛みを癒していくと、
これまで自分を止めていたものが解放されて、進みたい方向へスムーズに進んでいけるようになります。

月乃聖五(旧著者名:月乃さくら)著書「前世ラブ・ヒーリング」(ソフトバンク文庫)より抜粋。

 

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